✅目次
1. なぜ今「防衛×AI×日本株」なのか
2. 日本の防衛予算拡大と装備体系の変化
3. 三菱重工業(7011)|次期戦闘機GCAPの中核
4. IHI(7013)|航空エンジンと宇宙の要
5. 川崎重工業(7012)|無人機・輸送機・潜水艦まで網羅
6. 3社の事業構造と成長ドライバー比較
7. 今後5〜10年の投資シナリオ
8. 投資スタンス別・向いている銘柄
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1. なぜ今「防衛×AI×日本株」なのか
地政学リスクの常態化により、防衛産業は世界的に構造的成長フェーズへ入っている。
日本でも防衛費はGDP比2%を目標に拡大が続き、2020年代後半には7兆円台後半が視野に入る規模となった。
同時に、装備体系は
・無人機
・AI指揮統制
・ネットワーク化戦力
へと移行しており、防衛産業はもはや「重工業」ではなく高度テクノロジー産業となっている。
この流れの中核に位置するのが、三菱重工・IHI・川崎重工の3社である。
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2. 日本の防衛予算拡大と装備体系の変化
従来の戦車・艦艇中心型から、現在は
・次期戦闘機GCAP
・無人僚機(MUM-T)
・宇宙監視・サイバー防衛
といった分野へ重点が移行している。
防衛装備庁(ATLA)主導の研究開発予算も増額され、試作→量産への移行スピードが加速している点が過去と大きく異なる。
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3. 三菱重工業(7011)|次期戦闘機GCAPの中核
三菱重工は、日本の防衛産業の事実上の主幹企業であり、次期戦闘機GCAPの機体開発を担う中核プレーヤーである。
主な強みは
・戦闘機・ミサイル・艦艇・宇宙まで網羅する事業範囲
・防衛売上規模が他社を圧倒
・政府との結びつきが最も強い
防衛AI・無人機との統合制御システムも含めた「システム・オブ・システムズ」の構築能力は、今後さらに重要性が高まる。
一方、株価はすでに防衛期待を相当織り込んでおり、安定成長+中程度の上昇余地という評価が妥当だろう。
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4. IHI(7013)|航空エンジンと宇宙の要
IHIの最大の強みは、航空機エンジン技術にある。
次期戦闘機GCAPでも日英伊共同開発エンジンの日本側主担当企業であり、ここが最大の成長ドライバーとなる。
さらに
・ロケットエンジン
・宇宙輸送
・極超音速関連研究
といった分野にも関与しており、「空と宇宙の推進機関」という独自ポジションを確立している。
量産フェーズに入れば利益率の改善余地が大きく、レバレッジ型成長株の性格が強い。
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5. 川崎重工業(7012)|無人機・輸送機・潜水艦まで網羅
川崎重工は
・C-2輸送機
・P-1哨戒機
・潜水艦用機器
・無人機技術
など、実戦装備に近い分野で幅広く関与している。
特に無人機分野では、将来の戦場で重要となる
・補給
・偵察
・僚機運用
の実証実験に関与しており、実運用寄りの防衛技術企業という性格が強い。
民間事業では二輪・産業機械もあり、業績変動は比較的大きいが、防衛比率は今後上昇していくとみられる
6. 3社の事業構造と成長ドライバー比較
企業 強み 成長ドライバー リスク
三菱重工 総合防衛システム GCAP・ミサイル・宇宙 株価織り込み済
IHI エンジン技術 GCAP量産・宇宙 開発遅延リスク
川崎重工 実装備分野 無人機・輸送機
7. 今後5〜10年の投資シナリオ
▶ 共通ベース
防衛予算増加により、3社とも受注残は高水準で推移。
2030年前後にGCAP量産フェーズが本格化。
▶ アップサイド
無人僚機・AI指揮統制の前倒し配備が進めば、
システム統合力の高い三菱重工と無人機分野の川重が再評価。
▶ ダウンサイド
政権交代や財政制約で予算抑制が起これば、受注は維持されても利益率改善が遅れる可能性。
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8. 投資スタンス別・向いている銘柄
✔ 安定成長+防衛本命 → 三菱重工
✔ 高成長・技術レバレッジ → IHI
✔ 無人機・実戦装備テーマ → 川崎重工
防衛テーマをコアに据えるなら3社分散保有も十分合理的であり、そこに健児さんが注目されている**スバル(無人機R&D枠)**を組み合わせると、防衛ポートフォリオの厚みはさらに増す構成になる。
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✅まとめ
日本の防衛産業は今後10年で構造的成長局面に入り、防衛×AI×無人機は最大テーマの一つとなる。
三菱重工・IHI・川崎重工はそれぞれ異なる強みを持ち、投資スタンスに応じた選択が可能だ。
短期の値動きではなく、国家プロジェクトの進行速度と量産フェーズの到来を見据えた長期投資こそが、防衛株投資の王道といえるだろう。

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