来年の日経平均株価はどこまで行く?増益率10%・PER19倍・最悪PBR1倍で読むレンジ予測


目次
1. 来年の日経平均株価を考える視点
2. 現在の日経平均のバリュエーション整理
3. 中心シナリオ:増益率10%・PER19倍
4. バリュエーション変動による上振れ・下振れ
5. 最悪シナリオ:PBR1倍という下限水準
6. 想定レンジのまとめ
7. 投資家が取るべき現実的な戦略



1. 来年の日経平均株価を考える視点

来年の日経平均株価を考えるうえで重要なのは、「感情」ではなく**EPS(1株当たり利益)とバリュエーション(PER・PBR)**です。
本記事では、
• 増益率10%
• PER19倍
• 下限はPBR1倍
という比較的シンプルな前提を置き、来年の日経平均の現実的なレンジを整理します。

短期の値動きではなく、「投資家がどこを意識すべきか」を明確にすることが目的です。



2. 現在の日経平均のバリュエーション整理

まず足元の状況を確認します。
• 日経平均株価:5万前後(CFDベースで約5万400〜5万500円)
• PER:18.8〜19倍台
• PBR:1.6〜1.7倍前後

すでに市場は、決して割安とは言えない水準まで評価されています。そのため、来年はEPS成長がどこまで続くかとPERが維持できるかが焦点となります。



3. 中心シナリオ:増益率10%・PER19倍

来年の中心シナリオとして、「企業利益が前年比10%増加し、PERは19倍を維持」と仮定します。

この場合、EPSは単純に
現在 × 1.1 となるため、指数水準も概ね同じ割合で上昇します。
• 現在5万付近 × 1.1 ≒ 5万5,000円前後

これが、来年の日経平均の理論的な中心ゾーンです。
現状水準と比べると「上値余地はあるが、急騰し続ける相場ではない」という印象になります。



4. バリュエーション変動による上振れ・下振れ

同じEPS成長でも、PERの変化によって株価水準は大きくブレます。
• 強気局面(PER20倍)
 → 5万8,000〜6万円台も視野
• 調整局面(PER18倍)
 → 5万2,000円前後

金利上昇や海外株式市場(特に米国)の調整が起きると、EPSが伸びていてもPERは簡単に圧縮されます。



5. 最悪シナリオ:PBR1倍という下限水準

次に、テールリスクとしての最悪ケースを考えます。

PBR1倍は「純資産と同じ価値」であり、先進国株式市場ではかなり悲観的な水準です。

現在のPBRが約1.7倍とすると、
1.7倍 → 1倍
= 株価は約60%水準まで下落。
• 5万前後 × 0.6 ≒ 3万円前後

さらに、景気悪化局面では減損などによりBPS自体が下がる可能性もあります。そのため、
2万8,000〜3万2,000円
が「極端な悲観レンジ」と考えられます。



6. 想定レンジのまとめ

整理すると、来年の日経平均株価の想定レンジは以下の通りです。

中心シナリオ(増益10%・PER19倍)
• 5万3,000〜5万7,000円

強気シナリオ(増益10%超・PER20倍台)
• 5万8,000〜6万2,000円

最悪シナリオ(PBR1倍)
• 2万8,000〜3万2,000円



7. 投資家が取るべき現実的な戦略

重要なのは、「予想を当てにいく」ことではなく、どの水準でどう行動するかを決めておくことです。
• 3万円台半ば〜後半:押し目として厚く意識
• 3万円割れ近辺:超悲観の最終ライン

金利・為替・米国株の動向を見ながら、分割で買い下がる設計が最も現実的だと考えます。
相場は常に想定外を起こしますが、レンジを持っていれば恐怖はコントロールできます。

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