一攫千金を夢見て、AI予想でロト7に挑む――というと聞こえはいいですが、今回はその夢を自分の手で数字にして確かめた記録です。結論を先に言ってしまうと、AIを使ってもロト7の期待値46%という壁は越えられませんでした。それでも「なぜやったのか」「何がわかったのか」を、実際のバックテスト数値とともに正直に書いていきます。
きっかけ:ロト研究AIを作ってみた
ロト7・ロト6・ミニロトの過去の抽選結果を毎日自動で取得し、複数の統計的手法(出現頻度が高い「ホット数字」、逆に出ていない「コールド数字」、長期間出ていない「見送り数字(オーバーデュー)」、数字の連鎖傾向を見る「マルコフ連鎖」、よく一緒に出るペアを見る「ペア相性」など)を組み合わせて予想数字を出す個人開発の研究ツールを作りました。
目的は「これで儲けよう」ではなく、「本当に統計的な工夫で当選確率は上げられるのか」を自分の目で確かめることでした。競馬AIや株のスクリーニングツールも同じスタンスで作っているので、その延長線上の実験です。
バックテストの方法
過去のロト7の抽選結果を使い、各回の抽選日より前のデータだけを使って予想を生成し、実際の当選番号と照合する「バックテスト」を177回分実施しました。比較対象として、完全にランダムに7つの数字を選ぶ「ランダム君」も同じ177回分で走らせています。
見ている指標はシンプルで、7つの予想数字のうち実際に何個当たったか(一致数)の平均です。
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結果:正直な数字
177回のバックテストで得られた平均一致数は次の通りでした(ロト7は37個の数字から7個を選ぶ抽選です)。
見ての通り、どの手法も「ランダム君」の1.32個から大きく離れていません。一番良かったホット数字でも1.43個で、差はわずか0.11個です。統計的に意味のある差と言えるほどのものではなく、177回という試行回数の中でのブレの範囲内とみるのが誠実な解釈だと思います。
なぜ勝てないのか
これは驚くことではありません。ロト7は各回の抽選で37個の数字から7個を機械的に無作為抽出する完全独立試行のくじです。つまり「前回出た数字が次に出やすい/出にくい」という物理的な因果関係は本来存在しません。過去の出現頻度がどれだけ偏っていても、次の抽選の確率には影響しないというのがくじの数学的な性質です。
AIや統計手法にできるのは、あくまで「過去のデータの中にあった偶然の偏り」を見つけて再現することだけです。その偏りが未来にも続く保証はどこにもありません。今回のバックテストの数字は、まさにその limitations(限界)を正直に映し出した結果だと考えています。
さらに大前提として、ロト7の理論上の期待値(払い戻し率)はおよそ46%と公表されています。つまり100円分買えば、平均的には46円しか戻ってこない設計のくじです。どれだけ予想の精度を上げても、この胴元側の取り分(控除率)そのものを覆すことはできません。AIで多少の的中率の底上げができたとしても、それが46%という期待値の壁を超える理由にはならないのです。
それでも研究を続ける理由
「勝てないなら意味がないのでは」と思われるかもしれません。ですが、この研究を続けている理由は当選のためではありません。
1つ目は、データを扱う技術そのものの練習になることです。抽選結果の自動収集、複数手法のバックテスト、重みの自動調整といった仕組みは、そのまま株式投資や競馬予想など他の分析にも応用できる基礎体力になります。
2つ目は、「効かない」ことを数字で確認できる面白さです。感覚や噂ではなく、177回という実測データをもって「差はほぼない」と言い切れるのは、思っていた以上に清々しいものでした。世の中には「このAIで的中率アップ」といった煽り文句のツールも多いですが、実際に自分で検証してみると、地に足のついた結論にたどり着けます。
3つ目は、継続的な検証そのものが研究の資産になることです。毎回の抽選結果を照合し、手法ごとの成績を記録し続けることで、今後もし本当に意味のある傾向が見つかった場合にも、それを客観的に判断できる土台ができます。今のところその兆候はありませんが、「ない」と言えることも研究の成果の一つです。
手法ごとの一致数のブレも見ておく
平均値だけを見ると「差がない」で終わってしまいますが、回ごとのブレ幅も確認しておく価値があります。177回のバックテストのうち、7個中3個以上が一致した回はどの手法でもごく少数で、逆に0〜1個しか当たらない回が最も多い分布になっていました。これはランダム君も含めて同じ傾向です。つまり「たまに調子の良い手法」が現れても、それは長期的な実力差ではなく単なる偶然の範囲内である可能性が高いということです。
一部の月だけを切り取ると、ホット数字がランダム君を大きく上回る期間もありました。ですが、177回という長い期間で均すと、その優位性はほぼ消えてしまいます。短期間の好成績だけを取り出して「当たる手法です」とうたう情報には注意が必要だと、自分で検証してみて改めて感じました。
今後の見通し
この研究はこれで終わりではなく、今も抽選結果の自動収集とバックテストを継続しています。今後、抽選回数がさらに積み上がった段階で、手法の重み付けを直近の成績に応じて動的に調整する仕組みなども試していますが、それによって「ランダムを恒常的に上回る」結果が出るとは考えていません。あくまで、統計的な検証を続けること自体を目的とした研究として、地道に記録を積み重ねていくつもりです。
まとめ
宝くじは夢を買うものとして、無理のない範囲で楽しむのが一番だと改めて思いました。この記事が、AIで「一発当てよう」と考えている方への一つの参考になれば幸いです。
免責事項: 本記事は個人の研究・検証記録であり、投資助言や当選を保証するものではありません。ロト7・ロト6・ミニロト等の宝くじは、法律で定められた還元率(期待値)に基づく運営がなされており、AIや統計的手法によってこの構造を覆すことはできません。購入は必ず余剰資金の範囲内で、自己責任のもと楽しみとして行ってください。本記事に記載の数値は実施したバックテストに基づく実測値です。

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