自民党総裁選が動かす株式市場──「小泉銘柄」と「高市銘柄」を徹底分析

2025年秋に向けて注目を集める自民党総裁選。今回の主役と目されるのは、小泉進次郎氏と高市早苗氏です。両氏の政策は株式市場にも大きな影響を及ぼす可能性があり、早くも「小泉銘柄」「高市銘柄」という言葉が投資家の間で飛び交っています。では、それぞれの政策テーマはどのように株価へ作用するのでしょうか。

小泉進次郎氏：規制緩和とデジタル化で「出遅れ割安」株に光

小泉氏は「ライドシェア解禁」「若者・次世代育成」「デジタル化推進」を掲げ、規制緩和を前面に打ち出しています。特にライドシェア解禁はインパクトが大きく、DeNAやトヨタ系のMaaS（モビリティ・アズ・ア・サービス）関連が有力候補。
現状、ライドシェア関連株は規制変更前で収益改善期待が織り込まれておらず、PER・PBRともに低水準。「出遅れ割安株」として、短期的な仕込みのチャンスが広がっています。

高市早苗氏：経済安保・エネルギー分野で「守りの成長」

高市氏の政策は「経済安全保障」「エネルギー（核融合・再エネ）」「保守的な財政拡大」が柱。助川電気工業、レーザーテック、ウエストホールディングスなど、核融合や再生可能エネルギーに関連する銘柄が代表格です。
これらの株は一時的に急騰したものの、足元では調整が進み、再び割安水準に。特に助川電気は核融合発電が本格業績に寄与する前段階であり、中長期的な成長余地が注目されています。

割安度と投資妙味の比較

小泉銘柄はテーマ実現が政局に左右されるリスクこそありますが、「新分野の大化け期待」が魅力。特に出遅れ感のあるIT系大手やモビリティ関連は、総裁選後に一気に資金が流入する可能性があります。
一方、高市銘柄は「政策の安定感」と「国家観」に裏打ちされた守りの投資先として評価されます。世界情勢が不安定化し、投資家がリスク回避姿勢を強める局面では、再生エネや経済安保関連への資金シフトが起こりやすいでしょう。

投資家が注目すべきポイント

投資家は「成長戦略の鮮明さ」と「実行力」を冷静に見極める必要があります。
• 攻める投資：規制緩和による新市場の拡大を狙うなら小泉氏。割安なライドシェア関連株が狙い目です。
• 守る投資：地政学リスクに備えつつ安定的な成長を求めるなら高市氏。核融合・再エネ関連は中長期の主役となり得ます。

結論として、短期的な値幅取りを狙うなら「小泉銘柄」、安定・長期成長を求めるなら「高市銘柄」が有力。総裁選の行方はもちろん、両氏の政策実現度合いを丁寧にフォローしながら、資金配分を検討することが重要です。

総裁選は政治イベントであると同時に、株式市場にとっては絶好の投資テーマ。どちらの候補が勝利しても、市場に新たな資金流入と成長機会をもたらすことは間違いありません。
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