「現金が溶ける時代が来た」朝倉慶の上昇抑制不能構造と資産防衛論を徹底解説

はじめに

「株はもう下がらない」「円安は止まらない」「現金を持ち続けると資産が溶ける」——そう警告し続ける経済アナリストがいます。

朝倉慶さん(アセットマネジメントあさくら 代表)です。

2008年のリーマンショックを事前に予測した「伝説の経済アナリスト」として知られ、40年以上にわたって相場と向き合ってきた経験から紡ぎ出す独自の経済観は、今も多くの投資家に支持されています。


朝倉さんの原点:「経済予測の超プロ・K氏」

1980年代に証券会社を辞めて独立した朝倉さんは、顧客向けに送り続けたレポートで数年先の経済予測を次々と的中させました。

その実績を見た経営コンサルタントの船井幸雄氏が著書の中で「経済予測の超プロ・K氏」として紹介したことで一躍有名に。

そして2008年——リーマンショックを事前に警告したことで、その予測力は本物だと広く認められました。


核心理論:「上昇抑制不能構造」

朝倉さんの投資哲学の最大の柱が、この「上昇抑制不能構造」という概念です。

歴史から導き出した結論

「1929年の大恐慌では、マネー供給という対処法がまだ確立されていなかった。だから不況が極めて深刻になった。1987年のブラックマンデー以降、政策当局は株価下落に対して全力で流動性を供給する手法を確立した」

つまり、中央銀行がマネーを刷って株価を支えるシステムが定着した結果、株式市場は根本的に異なる世界に入ったと朝倉さんは見ています。

リーマンショック・コロナショック・トランプショック——大きな危機が来るたびに、各国中央銀行は大量の資金を供給して相場を支えてきました。このパターンは今後も続くという確信が「株はもう下がらない」という主張の根拠です。


円安×インフレ時代の資産防衛論

なぜ円安は止まらないのか

政府・日銀が財政悪化を前に「インフレで財政を改善しよう」という姿勢を取るなか、市場がその意図を見抜いて円の信認が低下、円安が構造化・加速するというのが朝倉さんの分析です。

「円安で株が上がっているように見えるが、それは単に円の価値が下がっているだけ。しかし、だからこそ株を持つことが資産防衛になる」という逆説的な結論が導き出されます。

資産の種類 インフレ時の影響
現金・円預金 実質価値が目減りする(インフレ税)
株式 企業収益の増加とともに価値が上がりやすい
実物資産(金・不動産) インフレに強い

2026年の具体的見通し

日経平均:7万円台へ

朝倉さんは2025年に「日経平均5万円台」を先読みしており、その流れで2026年には7万円台を予測しています。根拠は「上昇抑制不能構造」+「円安・インフレによる企業収益向上」+「現金から株へのシフト加速」の3点です。

ドル円:170円へ

「構造的な円安圧力が続く。160〜165円で為替介入が入り一時的に円高に戻す場面があっても、最終的には170円近くまで進む」と予測しています。

AI関連株への注目

2026年の相場では、AI・半導体関連株が日経平均を牽引すると見ており、地政学リスクも意識しつつ成長テーマに乗る銘柄選びが重要と指摘します。


資産防衛のための「3つの行動」

① 現金を持ちすぎない
円預金は「インフレ税」によって実質価値が下がり続けます。現金の比率を下げることが資産防衛の第一歩。

② 株式・実物資産を持つ
インフレで収益が増える企業の株、そしてゴールドや不動産など「円でない資産」を持つことが重要です。

③ 暴落を恐れない
「上昇抑制不能構造」がある限り、大きな暴落が来ても中央銀行が支えます。暴落は買い場と捉える視点を持つことが長期投資の核心です。


まとめ

朝倉慶さんの投資哲学を一言で表すなら、「インフレ時代に現金を持ち続けることが最大のリスク」です。

40年以上、相場と格闘し続けてきたアナリストが警告する「現金が溶ける時代」——その対策は、株式や実物資産を持ち続けることにほかなりません。

「投資は怖い」と思っているうちに、現金の価値が静かに目減りしていく。朝倉さんのメッセージは、そんな現実への鋭い警告です。

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