はじめに
「日経平均は2050年に30万円になる」——そう断言する経済アナリストがいます。
エミン・ユルマズさん(レディーバードキャピタル代表)です。
トルコ出身、国際生物学オリンピック優勝、東京大学工学部卒、野村証券M&A部門出身という異色の経歴を持つ「グローバルストラテジスト」。日本人とはまったく異なる視点で日本と世界の経済を読み解く、その分析手法を徹底解説します。
エミンさんの原点:「トルコで育ったインフレ脳」
エミンさんがほかのアナリストと決定的に違うのは、インフレ・通貨安・経済危機を「日常」として育ったという原体験です。
「トルコではインフレや通貨暴落が当たり前。サプライチェーンの混乱や物不足への察知能力が自然と身についた」
日本人がバブル崩壊後の「デフレ・円高・安定」を常識として育ったのとはまったく逆の環境で鍛えられた経済感覚。これが、インフレ再来・円安・地政学リスクを他のアナリストより早く・深く読む力の源泉です。
分析の核心:「エブリシング・バブル」と地政学サイクル
エミンさんの代表的な著書「エブリシング・バブル 終わりと始まり」で展開される世界観が、すべての分析の土台です。
4つの戦争が同時進行している
| 戦争の種類 | 内容 |
|---|---|
| 資源戦争 | 石油・レアメタル・食料の争奪 |
| 貿易戦争 | 米中関税・サプライチェーン再編 |
| 基軸通貨戦争 | ドル覇権への挑戦・脱ドルの動き |
| 技術戦争 | 半導体・AI・宇宙の覇権争い |
「今は文明の『破壊と創造』の大転換点。この4つの戦争の行方がマネーの流れを決める」
なぜ日本株に超強気なのか
理由①:米中新冷戦で「日本が漁夫の利」
米中が互いに制裁し合うなか、地政学的に安全で技術力のある日本に世界のマネーが集まりやすい構造になっています。
理由②:米国株は割高・ドルは弱くなる
エミンさんは「ドル基軸通貨体制は長期的に揺らぐ」と見ており、割高になった米国株から資金が逃げ出す先として日本が有力と分析しています。
理由③:日本人の投資ブームはまだ始まっていない
「新NISAで個人投資家が動き始めたが、これはまだ序章。日本人が本格的に株を買い始めたら、相場は次のステージへ行く」
エミンさんの日経平均予測
| 時期 | 予測 |
|---|---|
| 2025〜2026年 | 5万円台 |
| 2050年 | 30万円 |
銘柄選びの考え方:ピーター・リンチ流
エミンさんが投資の原点として挙げるのが、米国の伝説的ファンドマネジャーピーター・リンチの教えです。
「銘柄選びは難しく考えなくていい。普段の生活でよく使っている製品やサービスの会社を調べればいい」
たとえば、毎日使うスマホのアプリ・よく行くお店・最近急に混んでいる施設——そこに有望銘柄が隠れているという発想です。
実際のポートフォリオ戦略
2026年以降の注目テーマ
| テーマ | エミンさんの見方 |
|---|---|
| ゴールド | 脱ドルの流れで金回帰が本格化 |
| 日本のバリュー株 | 世界から見て割安。外国人買いの本命 |
| エネルギー・資源 | 資源戦争が続く限り需要は底堅い |
| AI・半導体 | 米中技術戦争の受益者として日本企業も恩恵 |
| トランプ関税 | 短期混乱だが、米中対立の長期化が日本の追い風 |
まとめ:エミン流投資の3原則
日本にいながらグローバルな視点で経済を見る——エミン・ユルマズさんのレンズを持つことで、ニュースの見え方がまったく変わってくるはずです。

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